私はいま、仕事を休んでいます。
ちょっと疲れてしまったので、心と体を休めるために、休職することにしました。
病院では「うつ状態」と診断されました。
ただ、ここに書くことはあくまで私の実体験であって、医学的にすべてがうつの症状というわけではないかもしれません。
でも、同じように悩んでいる方のヒントになったら嬉しいなと思って、書いてみることにしました。
私にあらわれた“うつ状態”のサイン
- 動悸がする
- 朝が起きられなくなった
- 胃腸の調子が悪くなる
- 本が読めなくなった
- 新しいストーリーが見られなくなった
- お金に鈍感になる
- 料理ができなくなる
- ストックが増える
- 寒さを感じなくなった
このひとつでも「自分もそうかも…」と思ったら、もしかしたら心と体が「ちょっと休ませて」と訴えているのかもしれません。
私自身の体験を、ひとつずつ書いてみます。
動悸がする
仕事のことを考えると、胸がざわついて動悸がするようになりました。
考えていないつもりでも、心臓がずっとドキドキしていて、とても疲れるんです。
気づけば、エネルギーがどんどん枯渇していくような感覚がありました。
朝が起きられなくなった
私はもともと朝が得意で、朝活や散歩をするのが日課でした。
「最近体調がよくないかも」と思い始めた頃も、なんとか散歩を続けていたけれど、
徐々に目覚ましで起きられなくなり、気づけば布団から出ることすらつらくなっていました。
胃腸の調子が悪くなる
もともと私は、少し下痢気味の体質ではあったのですが、
休職の3ヶ月ほど前からは、ほぼ毎日お腹を下すようになっていました。
最初は「ああ、またか」くらいで流していたんですが、
ある日、トイレに間に合わないかもしれないと思うような出来事が何度も起きました。
散歩中や車の中など、逃げ場のない状況で急に腹痛がくるあの感覚は、本当にしんどかったです。
幸いにも、家に着く直前で済んだことがほとんどで、迷惑はかけていませんが、
「これはちょっと普通じゃないのかも」と感じ、内科を受診しました。
けれど、検査では特に原因が見つからず。
休職してからは徐々にその症状も落ち着いてきて、「やっぱり心の影響だったのかもな」と思っています。
本が読めなくなった
昔から本を読むのが好きで、時間があれば読書をしていました。
でも、仕事がつらくなってきた頃から、まったく読めなくなってしまいました。
ページをめくる気力もなくて、頭に文字が入ってこない。
休職して少し時間が経ってから、ようやく少しずつ読めるようになってきたけれど、
あのときは「自分じゃないみたいだな」と感じていました。
新しいストーリーが見られなくなった
私はドラマが好きでした。
映画はちょっと苦手だったけど、ドラマはいつも楽しみにしていたんです。
でも、気づけば新しい物語を追うことができなくなっていました。
映画 → ドラマ → アニメ → バラエティ → お笑い…と、
だんだん“刺激の少ないもの”へと視聴傾向が変わっていきました。
今は、見たことのある作品をリピートすることで安心感を得ているような状態です。
好きだったはずの新作にも、手が伸びない日々が続いています。
お金に鈍感になる
私は以前、サイドFIREを目指して投資を始めていました。
自由に暮らすための手段として、節約も工夫もしていたのに――
いつしかその目標も見失い、お金のことを考える余裕がなくなっていました。
新NISAに変わったときも、何も手続きをせずに放置。
投資は「長期だから放っておいても大丈夫」と思い込んでいたけれど、
本当はただ向き合えなかっただけかもしれません。
さらに、以前はお弁当を作って水筒を持参していたのに、
今ではコンビニに頼る日が増えてしまいました。
料理ができなくなる
料理も、だんだんと苦痛になっていきました。
一人のときは何も食べなかったり、
家族には「ごめん、今日は作れなさそうだから、コンビニでお願い」と伝える日もありました。
以前は、手抜きをすることに罪悪感があって、
できるだけ毎日ちゃんと作っていたのに……。
そんな“できない自分”を受け入れられなくて、余計につらくなることもありました。
ストックが増える
だんだん、家にあるものを把握できなくなっていきました。
「もうなかったかも?」と思って同じものを買ってしまう日々。
気づいたら、ケチャップが5本、ゴミ袋(20枚入り)が6個も。
買ったことを忘れていることもありましたし、
「何も準備できていない」ことに不安を感じて、
無意識に“持っておかなくちゃ”という焦りで買い足していたのかもしれません。
寒さを感じにくくなった
わたしは普段、わりと寒がりなほうです。
それなのに、その冬は明らかに寒さに対して鈍くなっている自分がいました。
マフラーもせず、帽子や手袋もなしで外に出て、
胸元が開いていても「寒くないの?」と聞かれても、
「うん、別に…」としか答えられませんでした。
もちろん最低限の防寒はしていましたが、以前なら絶対に「無理」と思っていた服装でも平気なふりをしていたんです。
今思うと、あれは**「脳が“寒い”という感覚をめんどくさがっていた」ような感覚**でした。
体が寒いことに気づいても、それを処理して対応するのが億劫で、どこか感覚そのものを切り離していたような、そんな不思議な状態でした。
おわりに
こうして書き出してみると、
「できなくなったこと」は、実はたくさんあったんだなと改めて思います。
一つひとつは小さな変化に見えるかもしれないけれど、
どれも私にとっては、「ちょっと違う」「ちょっとおかしい」と感じるサインでした。
それに気づかずに頑張り続けていたら、もっとつらいことになっていたかもしれません。
だから今は、少しずつでも“自分の違和感”に気づけるようになったことが、救いだと感じています。
もし今、「なんだかおかしいな」「前と違うな」と思うことがあれば、
それはきっと、あなた自身からの優しいサインかもしれません。
コメント